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また、あした。

小説書いたり読んだり、絵を描いたり、音楽作ったり、動画作ったりしている創作人間のブログ。

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長くて暗いです。

ツイッターでは断片的に書いたのですが、まとめとしてここに記しておきます。



頭の中と心の整理をつけるのには、文章化するのが一番いいから。

本当につらくなった時、脚色して心の叫びをメッセージ化して、物語にしてしまうと昇華される気がする。





日曜日の昼くらいに、母から電話がありました。
祖母が倒れた、というものでした。

すぐ帰ろうか、と言ったのですが、
家族親戚病院にはりついてるし、自分が行っても足がない(車がないと動けない土地)ので、
待機するよう母から指示が。

また、倒れたこともこれまでも何度かあり、大丈夫かな、という気持ちが心のどこかにありました。
それも、金曜までしっかりご飯食べて茶碗も洗うという普段通りの生活をしていて、
いまも意識ははっきりしているとのこと。


私の方も、気にしつついつも通りの時間に就寝しました。

でもその日、夜中にはっと目が覚めたんです。
たぶん4時くらいです。
ものすごく胸騒ぎがしました。
「もしかして……」
と思ったのはこの時。


そして、月曜の朝、出勤した私のもとに、父親からメールが届きました。

「お医者さんに、今日か今晩と言われました。覚悟しておいてください」

ああ、やっぱりって思いました。


今すぐ帰ろう。

上司に事情を説明し、早退することにしました。
すぐに出て、特急に乗ればたぶん午後3時くらいには病院に到着できる。

とにかく駅までたどり着けば何とかなる。
地元の友人に電話し、駅から病院までの車を出してもらうことをお願いしました。


でもその時、ようやく大雪で電車が動いていないという事実を知りました。
前日の夜には列車が止まり、車中泊した方がいて、今朝は一本も動いていない。
高速道路でも、前日から800台もの車が立ち往生。

職場の人たちが手分けして全ルート調べてくれました。

特急はもちろん、普段絶対に止まらないようなローカル線まですべて運休。

岐阜ルートはかろうじて高速道路を通れそうだけれど、時間の問題。
冬は下道が閉鎖される土地で、高速道路で止まったら目も当てられない。

飛行機は関西から一本も飛んでない。
船もない。


結論は、どのルートを通っても帰れないということでした。

血の気が引きました。

なんで今日なんだろう。
よりによってこんな日に。
なにもこんな記録的な大雪の日じゃなくてもいいのに。



父親に電話したら
「帰るために無理するんじゃない」
と強く諭されました。

確かにそうなんだけど、
でも、この時の父親の声が震えている気がして、泣きそうになっている響きで、
もう居てもたってもいられませんでした。
いますぐ帰りたい。
ばあちゃんにも会いたいけど、それよりなにより、父親の気持ちを考えるだけで胸が張り裂けそうでした。

胸が張り裂けそう、っていう言葉、今まで意味がわかってなかったけれど、
ああ、こういうときに使うんだなって思いました。
言葉を作った人もすごく苦しかったんだと思う。
つらくて辛くて、胸がぎゅうっとなって、キモチワルイくらいに泣きたくて、もどかしくて、悲しかったんだと思う。


でも、心のどっかではわかっていました。
もし、母から電話をもらったときすぐに出発していたら、
800台に巻き込まれたか、福井で車中泊になっていたことも、
無理して岐阜側からレンタカーとかで帰っても、すごく危険なこともわかっていました。

東京まででて飛行機、っていうのも考えましたが、
向こうの天候次第では余計な場所に下ろされる可能性だってありました。




うろたえている間に、
ついに母から訃報が入りました。

目の前が真っ暗になりました。
ああ、間に合わなかった。

うろたえている間ずっと職場にいたけれど、我慢できませんでした。

定時まであと30分。
特急が普通に動いていたら間に合う時間でした。



泣いてしまって仕事にならなかったので、そのまま早退させてもらい、
一人で職場をでました。

そして見上げた神戸の空は恐ろしく青くて、雲ひとつなくて、日差しも暖かくて、
向こうが大雪で、自分が帰れなかったっていうのが本当に不思議なくらい。

「死んだ人のこと、あんなことあったねって話して、思い出してみんなで共有するのが供養なんだよ」
って友達が言ってたけど、

こんな遠い神戸の地で、悲しんでいるのが自分だけなんだと思うと、
遠くで父が泣いているかと思うと、
どうしようもなくもどかしくて、悲しくて、切なくて、やるせなくて、
外なのに号泣しながら帰宅しました。



一夜明け、なんとか動いた電車に乗って実家へ。
それでも普段の何倍もの時間をかけて帰りました。
停電で電車が止まった時は、もうだめかと思いました。

終点までいけない電車を途中で降りて、車で父親に迎えに来てもらいました。

車で二人、約1時間。

たくさんのことを話しました。


ばあちゃんが死ぬ30分前まで受け答えをしていたこと。
ちょうどお医者さんと話していた父親は立ち会えなかったこと。
直接の原因は心筋梗塞だけれど、もう今年で91歳だから、大往生だったよねってこと。


実家に帰って、ようやくばあちゃんと対面しました。
白い布がかかってて、まるでドラマみたいで、現実感がありませんでした。
はやく父さんの傍に戻りたいと思っていた焦燥がようやく消えて、
ばあちゃんがいない実感がじわじわ迫ってきて。

ああ、薄情な孫だな、なんて思いながら。

私は、大学で化石の骨を研究していたから、現代の生物の骨を研究に参考とする機会も多くて、
死体に触れた回数は、普通の人からは考えられないくらいに多いと思います。
だからこそ、祖母の姿を見ていることができませんでした。

死んだら、どれだけ冷たくて、硬くて、重くなってしまうかとてもよく知っているから、
ばあちゃんがあんな風になるなんて考えられなくて、
震えと、涙がとまりませんでした。


納棺の時に初めて見たばあちゃんは、でも、すごくきれいになっていました。
正月まで元気に動いてたばあちゃんだと思うと、すごく、不思議でした。
籠手を着けてあげるときに触れた手はやっぱりよく知ってる遺体の冷たさだったけれど、
ばあちゃんの手だと思うとまだあったかい気がしました。


次の日のお葬式は、先日までの雪がウソみたいに晴天でした。

雪がものすごく多くて、田んぼの真ん中にある式場までたどり着くのはとんでもなく大変なはずなのに、
すごくたくさんのヒトが来てくれて、嬉しかったです。
職場の人、近所の人、親戚、友人。

ああ、来てくれたんだってそれだけで泣いてしまいました。
普段なら絶対に寝てしまう読経が、心の中を鎮めてくような気がしました。

棺の中に花を並べて、閉じるときに、本当にお別れなんだと思うと、
もうだめでした。

涙を流してもずっとこらえていた声が漏れました。
我慢できませんでした。
本当に悲しくて悲しくて、もうどうやって表現していいのかもわからない感情が全身をめぐって。
さよならしたいけど嫌で、
棺の蓋なんて閉まらないでほしかった。


棺が閉じたら、窓みたいになっている所からばあちゃんの顔だけ見れて、
ばあちゃんは花に囲まれていて。

ああもう、こんなことしたら本当に遺体みたいじゃないか。
って思ったらもう本当につらくて。



火葬場で棺が飲み込まれるまで、ずっと泣いて、泣いて、
現実を否定したくて、
最後には顔を見ることさえできなくて。
この感情をどうやってあらわしていいのかもわからない。

表現の仕方を知っていたら、もう少しくらい気持ちが軽くなったかもしれなかったのに。



でも、不思議なことに、火葬が終わると、不思議なくらい気持ちがすっきりとしていました。

ああ、こうやって気持ちを昇華するために煙を空へ放つのかな、と思うと、
葬送という儀式の歴史と偉大さを感じました。


宗教に対して特別深い思い入れはないのだけれど、
こういうときに、自分は日本人で、死後の世界に関しては仏教的な世界観を持ってるな、と思います。
6文銭持って三途の川を渡って、極楽浄土へ行く、っていうぼんやりとしたイメージ。

お盆には墓参りするよ。
今度からは、そこにばあちゃんもいる気がする。

ばいばい、ばあちゃん。
これからも見守ってください。




納棺で自分の悲しみのために泣いて、
通夜と葬式で人とのつながりに泣いて、
さよならするときばあちゃんのために泣くんだな。
この3日で五年分くらい泣いた気がします。

悲しくないわけじゃない。
それでも、受け入れて、また前を見ることができる。


たくさんの曲を聴きました。

いちばんすごいなと思ったのは、「上を向いて歩こう」。
上を向いたら、本当に涙はこぼれないんだ。
鼻の奥がツーンと痛くなっちゃうし、青い空が見えてもっと悲しくなることもあるけど、
なんだか気持が上向きになるんだ。



ばあちゃんでこれじゃ、いま父や母がしんだら、私は発狂するだろうなって思います。
殺人犯を死刑にしてくれと叫ぶ遺族たちのニュースをぼんやりと見ていたけれど、
もしかすると自分もああなるのかもしれない。

そうなったら、誰か止めてほしい。
きっと父さんも母さんもそんなこと望むひとじゃない。




この3日間で本当にたくさんのことがあって、
たくさん泣いて、
たくさん悲しんで、
たくさんのひとの優しさに触れました。

本当にありがとうございました。


そしてここまで読んでくださった方、いるかわかりませんが。

最大の感謝を。



BGM:
「上を向いて歩こう」坂本九
「魔法の料理~君から君へ~」BUMP OF CHICKEN
「サイハテ」初音ミク?

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無題

コメントしていいのかな……と思いつつ、してしまいました、すみません。

読んでいるうちに半年近く前の祖父の死と、後半部分がなんとなく似ていて、思いだし(?)泣きをしてしまいました。92歳の祖父の葬式の日も、からっとした夏の晴天でした。

自分のことをずるずる書いていても仕方がないので、昔読んだある小説といいつつ実話の物語で印象に残った文を一つだけ。
「四十九日はその人の死を、こちら側が受け入れる期間である」
これ、実際に経験してすごく実感しました、特に父の様子を見ていると。
葬式でも涙を堪え切れず泣いていた父が、四十九日での立ち振る舞いはいつも通りに戻っていました。それに仏壇が家に来たのもあって、多少は落ち着いたようです。
私もそうですが、父の中でも事実をしっかり昇華できたのではないかと思いました。

きっとまだ整理できないこともあると思いますが、そういう期間ですので、無理せずお過ごしください……。
by 桐谷瑞香 2011/02/05(Sat)00:44:41 編集

Re:無題

コメントありがとうございます。
控えめに返信を。
なんで、お葬式の日ってあんなに晴れるんでしょうね。お天道様にそんなことされたら、ますます泣きたくなってしまいますよね。
49日間。
人のうわさも75日じゃないですけれど、時間をかけないと解決できないこともありますよね。
きっと49日というのも、これまで長い歴史の中で弔ってきた日本人が導き出した一つの文化なんでしょうね。
葬送の義と同様、とても重みを感じます。
コメント、ありがとうございました。
少しずつ落ち着いていきたいと思います^^
2011/02/06 22:42

無題

おばあ様が・・・
それは大変でしたね。
なんだか祖父が亡くなった時を思い出しました。

わたしも2年続けて祖父と祖母を失いました。
祖父の時は初めて人の死に触れて、悲しくて、寂しくて、怖くて。
ああ、いつか自分もこうなるんだって。
火葬場に行って、棺桶が中へ入って行くとき、嗚咽を隠せず、そのまま号泣して外に走って行ったのを覚えています。
でも、祖母のときはなぜか『いなくなった』という自覚が無く、涙も、悲しさも何も出てきませんでした。
ずっと入院していたから、あっていなかったから、なんて理由つけて家族と過ごしました。
でもたぶん・・・
一度人の死に触れてしまったから。
物凄く冷酷な考え方で、自分でも嫌気がさすのですが、慣れてしまった・・・と。

それを考えれば、おばあさまを想って遠くで涙できる早村さんはとても素敵なお孫さんだと思います!
わたしはいつも一緒にいたくせに、いまだに実感がないまま2年が過ぎてしまいした。
だから、悲しいことですが、しっかりと心に刻んで、おばあさまを心配させないように、元気に過ごしてください。

まだ気持ちの整理をするには時間がかかるかと思いますので、無理なとこはせず、好きなことや、ゆっくり休むなどして休日をお過ごしください!!

長文失礼いたしました><
by 緋花李 2011/02/05(Sat)02:11:45 編集

Re:無題

コメント、ありがとうございます。
控えめに返信を。
続けておじいさまとおばあ様を……緋花李さんも非常に心痛めたことと思います。
きっと慣れてしまう、なんてことはないと思います。
一度目が寂しすぎて本能的に寂しさから目をそむけてしまっていたのかもしれません。
緋花李さんも優しい心で亡くなった事実を受け止めていると思います^^
ありがとうございます。
ゆっくり心落ち着けて過ごしたいと思います^^
2011/02/06 22:48
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