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また、あした。

小説書いたり読んだり、絵を描いたり、音楽作ったり、動画作ったりしている創作人間のブログ。

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題名は、以前ちらっとでていた、間に合ったらば2009年の空想科学祭に出したいなとか言ってたやつ。


SFっぽくしよう! と思って、無駄に人型機械(人間が乗って操縦するヤツ)とか出したらもんのすごい大変なことになった。

だって自分、機械の区別がつかないんですから(マテ

もう無理。





どうしても既存イメージから脱却できなかったため、FF(ファンフィクション)にすることにします。某機械歌姫のFF。

SFと見せかけてファンタジー100パーセントの設定(いつもそうだろ







さてさて、話は変わりますが、シャッフル企画、ちょこちょこ読んだはいい物の全く感想残してません……!

移動時間とかに携帯から読んでるので、感想残しにくい。

こんどまとまった時間をとって一気に書きたいと思います……!



それから、どこで返信していいのかわかんなかったので、

桐谷さまー!
(イキナリ名指し)

メッセージありがとうございましたー!!

これからもがんばりますー!





それからかみおさまー

7000hitのキリリク、承りました><

少々お待ち下さいませー!!






って、こんなところですませるなーΣ(-Д-;)!





続きにはこっそり、今どんな感じのオハナシを書いているかとか、適当にコピペしてみる。
 




□注意□ キリのいい場所できりとったから長いですよ





******************


 果てしなく続く蒼穹を裂くように、澄んだ歌声が響き渡った。
 道化機械コーラスの出動。
 海の真ん中にぽつりと浮かぶ、漆黒に塗り固められた都市の中央部から人型戦闘機械が射出された。それも、たったの一機。敵国から放たれた道化機械コーラスは数体だという情報が入っており、纏めて相手にするのは分が悪すぎると思われた。
 海上に投げ出された人型戦闘機械――通称、『道化機械コーラス』は、射出のため縮めていた手足を大きく広げ、さらに背に当たる部分から飛行用機械に装着されているモノに似た、翼のような金属板を張り出した。
 漆黒と緋色を基調にデザインされ、重く固められた装甲。頭部に当たる部分は半透明で、目を凝らせば生身の人間が二人、並んで搭乗しているのがかろうじて確認できる。
 その時、装甲から美しい歌声が響き渡った。
 時に高く時に低く、時に大きく時に小さく、海の波が寄せては引くように心地よいリズムで奏でられるその歌は、聞いている者すべてを虜にする不思議な響きを持っていた。
 その旋律に合わせるように、道化機械コーラスは大きく翼を広げ、風を掴んだ。



「RV-00、飛行開始しました」
思考コギト制御カネレ、共に脳波異常なし」
思考コギトからの通信、正常」
制御カネレの十戒、飽和を確認」
「敵機との接触予定時刻は現在より389秒後、カウント開始します」
 389秒前から、という長いカウントダウンに耳を貸さず、この場の司令塔であるスオミ=ディ=ヴァルシナイス大佐は、管制室最大のモニターに映し出された道化機械コーラスの姿を見つめていた。
 モニターの中では、漆黒のボディに緋色の装飾を纏ったかのような力強いデザインの人型戦闘機械が、真っ青な海原を背景に高速で飛行していた。
 終焉の都市『ロサ・ファートゥム』において、この道化機械コーラスは最強だった。機体の性能はもちろんのこと、重要なパーツと言える搭乗者を含め、何もかもが桁違いなのだ。『RV-00』という識別コードを与えられた道化機械コーラスは、これまで数えきれないほどの敵を崩壊に導き、その戦果は一度に複数の敵機を相手にしても変わらなかった。
 ヴァルシナイス大佐は、RV-00に多大な期待を寄せていた。そして、彼らの乗る機体がその期待を裏切らない事も知っていた。
 48歳という異例の若さで大佐にまで上り詰めたスオミ=ディ=ヴァルシナイスは、猛禽のように鋭いチャコールの瞳がおさまる目を細め、その瞬間を待った。軍服に下げられた大量の勲授がちらりと揺れる事もないほどに直立不動で真っ直ぐにモニターを見つめていた。
 迎撃を失敗するわけにはいかない――たとえ、命を賭けて戦場へと向かう搭乗者に任命されたのが、未だ20歳にも満たない若さの二人だったとしても。たとえ大佐自身にはモニター内を駆ける道化機械コーラスをただ一心に見つめる事しか出来なかったとしても。



 戦場へと向かう道化機械コーラスの中で、搭乗者が歌っていた。
 敵国との戦闘に使用される道化機械コーラスは、人の声の旋律、つまりは『唄』を動力源にして動いていた。韻律が崩れ始めた世界では、人間の声が主要なるエネルギーであるのだ。
 高く澄んだ歌声は少女のようであったが、目元までを覆うヘルメットに隠されているため顔は分からない。しかしながら、大き過ぎる軍服に包んだ華奢な肢体は、おそらく少女のものと思われた。
 彼女は、道化機械コーラスの動力源となる旋律を供給する者、『制御カネレ』と呼ばれる搭乗者――音と旋律をエネルギーとして稼働する機体にとって、心臓とも呼べるパーツ。
「ラグ、小休止ドルミーレだ。RV-00ルヴィが風に乗った」
 機体を稼働させるための美しい歌声が流れる機内に、落ち着いた男性の声が響いた。『思考コギト』と呼ばれる搭乗者――エネルギーを得た機体を実際に操り、敵機を撃墜する役目を負った操縦士そのものとも呼べるパーツ。
 こちらも目までを広く隠すヘルメットに淡く点滅する操作盤が映っているため、顔は分からない。しかし、言葉の端々に残る響きはまだ若い。成熟した大人と呼ぶには早い年頃であろう。
 思考コギトの青年の言葉を聞いて、制御カネレの少女はふっと唄を止めた。
「約250秒後、敵機が目視範囲に入る予定だそうだ」
 さらに続けて都市の管制塔からの指示を伝える声に、ヘルメットの下に覗く少女の唇がきゅっと一文字に結ばれた。
 何かを決意するように引き結ばれた唇が示すのは、戦闘に対する緊張か、それともこれから奪う命への遠慮か。
「あとは俺が見極めて破壊する。いつも通りだ、ラグ。お前はただ、歌えばいい」
「……分かってる」
 ぶっきらぼうな口調で漏れた声は、まだ年若い少女のものだった。その声に残る幼さは、とても最強の道化機械コーラス搭乗者に似つかわしくない。
 そして、思考コギトの青年は、これから命を賭けた戦闘に向かうとは思えないような涼しげな声で言った。
「歌うだけなら姫にも出来る。そうだろう? ラグ」
「オレをバカにしてんのか、ヴィラスト。オレは人間だ。機械なんかじゃねえ」
 ラグ、と呼ばれた制御カネレの少女は、不機嫌な声で返し、今度は怒りを示すように口をへの字に曲げた。
「……機械で出来た偽物オモチャなんかと、一緒にするな」
「ただ歌う事しかできないお前が、歌う事しかできない歌姫を否定したら、それは自分自身の否定だろ?」
「オマエは本当になヤツだな、ヴィラスト」
 ヴィラスト、と呼ばれた思考コギトの青年はくっく、と笑い、敵機が目視確認出来た事を告げた。
「行こうか、ラグ」
 返答はなく、その代わりに美しい歌声が機内を包み込んだ。
 歌声が響いた途端、ただ翼を広げ風に乗っていただけのRV-00の全身にエネルギーが充満した。まるで生を得たイキモノのように装甲がガチャリと動き、その場にふわりと浮かぶ。
 教会に流れる聖歌のように穏やかで緩やかな唄がRV-00全体を包んでいた。
 その歌声に調和するかのように、静かなヴィラストの声が重なる。
「距離1085、連合軍のヴォラーレ部隊、8機中6機が水中戦闘可能な最新機、2機は速度重視のヴォラーレ特化型……そうだな、上空からの援護が面倒だ、先にそっちを潰そう」
 少々狭い席の周囲に巡らされた操作盤の上で両手を滑らせた操縦者ヴィラストは、後ろの席に座る駆動機関ラグに向かって、指示を出した。
「しばらくこのまま『K.618 ディヴェルティメント』、敵と接触したら『D.820 レリーク』と『K.475 孤独』を基調に、留めは『D.328 魔王』……最後に『K.626 レクイエム』、だ」
 指示を聞いたラグの声が一瞬揺らぐ。
「思ったより強いから、ヴォラーレ特化型を殺ったら全部合わせて消す。『魔王』は久々だけど、まあ行けるだろう?」
 返答はないが、歌声はまた穏やかな旋律を奏で始めていた。
 ヘルメットの下で、ヴィラストの唇が笑みの形をとる。
「さあ行こうか、RV-00ルヴィ
 ラグの喉から紡がれる旋律が変わり、ヴィラストの操作でRV-00の両掌から長いブレードが飛び出した。
 眼前で二本の刃をクロスさせて構え、飛来する敵機を迎え撃つ。
 敵機は、すでにロサ・ファートゥムから射出されたのがRV-00一機だけである事に気付いているはずだ――最強の名をほしいままにする道化機械コーラスの機影を知らぬ搭乗者がいるはずはない。無敗伝説の登場に慄いているか、それとも精鋭8機に対してたったの1機で挑む無謀を笑っているだろうか。
 RV-00は右腕から飛び出たブレードを、先頭を切って襲いかかってきた敵道化機械コーラスにまっすぐ突き付けた。
 甲高く鋭い、しかし悲しげな旋律が戦場に流れ続けている。
 敵機が近づいてくるにつれ、相手の旋律がRV-00の操縦席に流れ込んでくる。いくつもの旋律が混ざり合い、時に和音を、時に不協和音を奏でながら戦場を彩った。
 次の瞬間、RV-00凄まじい速度で突っ込んでくる道化機械コーラスから、耳の奥まで貫く高音の旋律が響き渡った。
 ほぼ同時に、その旋律を糧に、手にした砲から青い閃光が放たれる。
「K.475!」
 鋭いヴィラストの指示で、すぐにラグは旋律を変えた。
 RV-00の周囲を真紅の防御壁が包み込み、敵機からの閃光を弾き飛ばした。
 ラグの紡ぐ旋律はすぐさま攻撃系へと移行、ヴィラストの操縦でRV-00はブレイドを横に薙ぎ、一機目を何の躊躇もなく分断した。
 飛び退ったRV-00の背後で、分断された道化機械コーラスが爆音を立てて崩壊していった。
 再び構えなおしたRV-00に、さらに道化機械コーラスが襲いかかる。
 凄まじい金属音を放ち、交錯する二本の刃。
 近接距離で、二つの旋律が絡みあった。
 ラグの唄は揺るがない。
 たとえ敵にどんな制御カネレがいようとも、絶対に。
 だからこそ、どんな相手にも負けはしない。
「遅い」
 ヴィラストの呟きと共に、RV-00は一瞬にして道化機械コーラスの背後に回った――敵に反撃する暇など与えはしない。
 キィン、と澄み渡るラグの歌声が響き渡った瞬間、敵機は真っ二つになっていた。
 RV-00はヴィラストの個人的作戦会議の通りに、そこでいったん敵機の集団と距離をとった。
 取り囲むように6機の道化機械コーラスがいっせいに砲口を向けた。
 敵機から一斉に力強い旋律が流れだした。
 RV-00に向けられた砲口にエネルギーが収束し、青い光が漏れ出す。
 傍から見れば絶体絶命のこの状況で、操縦席のヴィラストは微笑ワラった。
「ラグ、『魔王』だ……一掃しろ」
 敵の砲が唸るより一瞬早く、ラグの紡ぐ旋律が変わり、『D.328 魔王』が流れ出す。
 それは、ラグとヴィラストが操るRV-00が持つ中で、対多人数最強の攻撃――全方位照射のクラスター砲。
 この旋律を歌う声を持つ制御カネレは、ラグ以外にいない。これを暴発させず操作できる思考コギトは、ヴィラスト以外にはいない。
 最強が、最強たる所以。
 真紅の咆哮が響き渡り、一瞬にして数体の道化機械コーラスが灰燼と帰した。



 真紅の閃光が引くと、戦場だった場所には、蒼い空と漆黒の道化機械コーラスだけが残っていた。
 ラグの歌声、旋律の残滓がひいていく。
 その余韻に浸るかのように、RV-00は翼と手足をたたみ、ゆっくりと着水した。
 蒼い世界にぽつりと浮かんだ漆黒の道化機械コーラス
「残機ゼロ、迎撃完了……即時帰還せよ、だそうだ」
「……少しくらい、遅れてもいいだろ?」
 その会話の後、着水した道化機械コーラスの頭部がゆっくりと開いた。
 中には二つのヘルメットが並んでいる。
 後ろの座席に乗っていたラグが、ヘルメットをとった。
 さらり、と肩まで届かない、短い蒼髪が零れた。少年か少女か、中性的な顔立ちには厳しい表情が刻まれている。声の通りにまだ十代半ばと思われる少女は、海と同じ色をした大きな蒼瞳がおさまるくっきりつり上がった目をますます吊り上げて、きろりと前の席の相棒を睨みつけた。
「ヴィラスト、お前もヘルメットなんかとれよ」
「基地からの通信」
「無視しろ」
 ラグの命令で、はいはい、とあきれたようにヴィラストもヘルメットをとった。
 黒い短髪の精悍な青年が姿を現した。
RV-00ルヴィに損傷はあるか? ヴィラスト」
「見当たらない。『魔王』まで発動したんだ、俺達が負けるはずないだろう」
「ああ、そうだったな」
 座席から抜け出して、蒼い空を眩しそうに見上げたラグを見て、ヴィラストは微笑ワラう。
 韻律が乱れ、世界が崩壊していくに従って次々天から星が落ちていた。今も、蒼穹には白い筋が幾本か走り、星が落ちた事を示している。
 天空に座す太陽もとっくに沈む事を忘れてしまった。
「この蒼い海も空も、落ちてくる星もすべて神が創ったというのなら、最後には太陽も、神さえも墜落するというんだろうかね」
 まるで歌うようにそんな台詞を吐いたヴィラストを見て、ラグは呆れた。
「バカだな、ヴィラスト」
 くっきりと吊り上がった目の中には硝子玉のように蒼い瞳が収まっていた。
「この世界の神はとっくに墜落してるだろ」
 抑揚なく言い放ったラグの蒼瞳には、何の感情もない。
 希望もなければ絶望もない。
 ただ、空に掌を翳し、太陽の眩しさに少し目を細めて、まるで墜落してしまった神がかつて在った玉座を探し求めるかのように、瞳と同じ色の蒼穹を見つめただけだった。





******



こう、なんか書くの大変そうだな、感が伝われば幸いです。


ちなみにこれは冒頭部ですが、こんな感じで、ワンシーン書くのにものすごい体力を使います笑

ルビ多っ! しかも設定のイミわかんねっ!

普段は機械戦闘のアニメとか小説を見ないので、ものすごい偏見で冒頭を書いてみました。たぶん最もスタンダード。







そのうち日の目を見せてやれる事を切に願います。
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